行ってきました「NOODLE WORLD 2012」その2

みなさんこんにちは。
太陽製麺所です。
 
前回も書いた麺の祭典「NOODLE WORLD 2012」の様子。その中でもやはりイベントとして目玉となるのは「製麺のプロによる新作麺発表会」。
 
今回はその様子をメインにお伝えしたいと思います。

 

製麺のプロによる新作麺発表会

今回の展示会にて、会場地図を眺めていると後ろの方にやたら大きなブースが。

それがこの「製麺のプロによる新作麺発表会」。
 
どういうものかというと、なんと全国にある有名製麺所と、製粉会社によるコラボレーション。各製麺所所属の「製麺技能士」という資格を持つ、まさしく「麺打ち師」なるものが、各製粉会社の自慢の粉を使用して、今までにない新たなる麺を作りましょうという気合の入った企画なのです。
 
しかしここで「ん?製麺技能士とはなんぞや?」と思う方もおられるでしょう。
実は製麺技能士とは、ペーパーテストと実技の厳しい試験を見事に突破した猛者だけが授かることのできる、立派な国家資格。
食の国日本から認められた麺のプロの証なのです。
 
会場で出会ったとある人との会話で、僕が「製麺技能士をえらく押してますねー」というと、
 
「まあ自家製麺が増えてますから、それに対する製麺所での麺のプロってやつに箔をつけたいんでしょ」
 
なんて見も蓋もない話も飛び出しちゃいましたが、そうは言ってもこの資格は十分な強み。
太陽にも数名製麺技能士が所属してますが、やはり製麺理論に基づいた技術は、ただ単に毎日作っているだけでは中々身につかないもの。
トラブルが起きたときの洞察や、新たな麺を作るときのアプローチなどは、やはりさすがと思わざるを得ません。
 

いざ実食

そんな製麺技能士達が作る新作麺の数々。
 
僕も数点食べましたが、中でも気になったのが南京軒食品の中川秀俊さん作の「中華麺の大吟醸」。

全粒粉だ、いやセモリナ粉だ、いや米粉だ、と何でもありなこの時代に、敢えて素直に特等小麦粉の直球勝負。
写真で見たとおりのシンプルさです。
 
良い小麦粉でしっかり作った王道の麺。
やっぱり美味しい。
この混迷の麺時代に、中華麺ってこういうものだよな、と原点に立ち返らせてくれる良い麺です。
 
自社宣伝を混ぜるわけではないですが、太陽製麺所もどちらかといえばこういった王道麺を大切にしてきた製麺所ですので、よりぐっと来たのかもしれません。
 
ちなみに「中華麺の大吟醸」ってのも凄くいいネーミングだなと感心しました。
いや、今の時代ネーミングほんと大切ですから。
 

個人的に気になった麺達

もちろん麺に関する出展はこのイベントだけではなく、他の製麺所さんも多々参加されています。
その中でも個人的に「おっ」と思ったのは、岐阜県は岐阜市の小林生麺さんの作る「トウモロコシ麺」。
 
パン業界においては10年以上前よりグルテンフリーは研究されていました。そして近年、その流れは麺にも及び、数年前よりグルテンフリー麺が俄に脚光を浴びてきています。
 

グルテンフリー麺とは

グルテンとは中華麺やうどんの根幹をなす大切なタンパク質。
これが骨組みとなって麺を支えているからこそ、いわゆるコシが生まれるのです。
 
しかしグルテンとは小麦特有のタンパク質。
ですので当然小麦アレルギーの方からは口にできません。
美味しい麺があるのに、食べることができない。こんなに辛いことはありません。
ですからそういった方の為に(もちろんそれだけが理由ではないですが)、近年ではグルテンフリー食品が注目されているのです。
(しかし実はグルテンフリーと書いているけど、中には多少グルテンが入ったものもあるらしいです。アレルギーのある方はご注意下さい。)
 
その代表例といえばやはり米粉麺。
ビーフンやフォーなど、東南アジアを中心に親しまれている米粉麺ですが、近年日本で注目されているのはそれとは違い、従来のうどんやラーメンに近い麺を米粉で作ろうという試みの物。
 
最近ではそれに加えて大豆麺などもあります。
大豆は米に比べて5倍近くのタンパク質を持ってますので、デンプン勝負の米粉麺とはまた違った食感が楽しめます。
 

グルテンフリー界の黒船、トウモロコシ麺

そんな中、グルテンフリー麺のパイオニア、小林生麺さんが満を持して今回お届けしたのが、このトウモロコシ麺。
 
何故トウモロコシ麺に惹かれてしまったかというと、それは普及性と意外性のバランスの良さ。
 
そしてそれは米粉麺や大豆麺にはないものです。
というのも米といえばそのまま炊いて食べるのが一番、大豆といえば発酵食品で味噌醤油、あくまでもイメージですがそういう感覚があります。
ですから、どうしても米粉麺や大豆麺と聞くと「無理矢理作った感」を感じてしまうのです。(僕だけかもしれませんが。。。)
 
だからといって仮に「ライ麦麺」みたいな物が登場しても、食材としての馴染みが薄くて、よほど魅力がない限りこれまた「無理矢理持ってきたなー」と感じてしまいます。
 
しかしこれは「トウモロコシ麺」。誰もが知ってる食べたこともあるトウモロコシですが、「トウモロコシの食べ方はこれが一番!」といった固定観念はまだ日本にはありません。(たぶん)。
 
だからこそ、このトウモロコシ麺はピンとくるし、今後面白いことになるんじゃないかな?と思ってしまうのです。
 
最近は新作麺の開発に追われる我社ですが、余力があればチャレンジしてみたいな、と考えずにはいられませんでした。
 

終わり

新作麺発表会では小麦の大吟醸に注目し、その後はトウモロコシ麺に注目した今回でしたが、感じたのはやはり麺の世界は広いなということ。
 
「従来にない麺を」と各社、各飲食店が追い求めたことで始まった麺の混迷時代。
しかしそんな状態だからこそ、着実に今までにない麺、そして今までの麺をさらに研ぎ澄ました物が出てきているなと感じます。
 
いつか我が太陽も、単なる知名度UPの為だけではなく、皆さんをあっと言わせられるような麺を作り出して参加してみたいものですね。
 
というわけで長々と書いた「NOODLE WORLD 2012」。
既に終了より1ヶ月近くが経過してしまいましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
楽しんで頂ければ幸いです。
 
それでは!